イースターという言葉を聞いた事があるだろうか。日本語では”復活祭”とも訳され、十字架にかけられたキリストが三日後に復活した事を祝うお祭りのことをいう。ノルウェーでは、キリスト教が多数派であるため、祝祭日はほどんどキリスト教に関わる行事だ。イースターもそのうちの一つで、大半のヨーロッパの国々と同じく、4月の後半約一週間のホリデーとなる。とはいえ、実際ノルウェー人で宗教熱心な人は少数派であり、宗教的な意味合いは薄れてきているようだ。
イースターホリデーにノルウェー人は何しているの…?
「実家に戻る」「家族と別荘にいく」「スキーをしに行く」人が多いそう。いずれも家族行動のものが多く、ノルウェー人にとっては、ゆったりと過ごす連休のようだ。
そんなイースターホリデーはBodøからさらに北に位置するTromsøへ車で行ってきた。4月のことなのでかなり今更なのだけども、思い出す限りのことを書いてみる。
単刀直入に言ってしまえば、イースターにノルウェーを旅行したのは間違いだった。先に述べたように、イースターはほとんどのノルウェー人にとって家族と過ごす時間であり、お店はほぼ閉まってしまう。トロムソに着いたときはmuseum、さらにホテル(!)でさえも閉まっていて、空いているお店はほとんど見かけなかった。他のヨーロッパの国々では、訪れてくる観光客のために、一部のお店や観光地は営業、開放されているのが普通らしいが、ノルウェーはそんなのお構いなしだ(笑)観光地ぐらいはやってるだろうという淡い期待は簡単に裏切られてしまった。
とはいえ、あれしたいこれしたい!と、目的があったわけでもないので、ドライブ、景色、フィヨルドなんだかんだ楽しんで帰ってきた。ドライブ中、トナカイの群れ(15匹くらい)も見れたことだし。ラッキー。
BodøとTromsøの真ん中ほどに位置するNarvikにて。
人口18500人ほどの街 大学から撮影 |
Tromsø
有名な北極教会 |
建物からノルウェーらしさが伝わってくる。 |
Tromsøには山の上まで繋がるロープーウェイがあり、街全体を見渡すことができる。幸いロープーウェイはイースターホリデーでも運営していたため、雄大な景色を楽しむ事ができた。
山の上は4月後半でもしっかりと雪が積もっている。日が出てくると、目がぎんぎん痛む。銀世界だもの。
やっほー |
トロムソの市街は二本の橋で繋がれた島のようになっていて平たい。山の上からみて、左の方向にはビーチがある。そこからは雪に覆われた真っ白な丘が見える。ビーチのあたりは公園になっていて、散歩するにはちょうどよい。BBQをしている家族もいたりしてとても温かい雰囲気。子供たちがかもめを目で追っている姿はとても微笑ましい。
朝起きると大雪だった。しょんぼりして、さて帰りましょかとドライブしていると、突然雪が止み、美しい景色が・・・!水面が反射して水彩画のよう。しかし、それも束の間、また雪が降り始め景色は白に覆われる。
美しい景色に息をのんだ瞬間。 |
淡い色合いが素敵 |
素敵な景色が見れて満足。さてBodøに向けて出発だ。Road tripのいいところは景色が楽しめること。特にノルウェーはフィヨルドに覆われているため、穴場スポットも多い。車を泊めれば、ハイキングもできる。景色がとても綺麗だったので何枚か載せておく。
私のイースターホリデーはこんな感じだった。美術館、博物館は回れなかったけど、それにしてはなかなかいい旅だったと思う。
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