2018年7月5日木曜日






白夜を歩く。
独りで歩く。

行き先があるわけでもなく
何を求めるのでもなく
ただひたすら歩く
そこに期待はなく
そこに怒りはなく
そこに迷いはない

森に入ると私は早足になる
独りがこわいのかもしれない
何かに出くわすのがこわいのかもしれない
何故かはわからないけれど早足がいいと確信してる

若干不気味なパステルカラーの雲は
もくもくと姿を変えていく
ふと地に目をやると
タンポポの綿毛は風に飛ばされて
死と生の誕生を垣間見る




ー諸行無常ー

形あるものは、必ず滅びゆく。
モノもヒトも認識されるすべてのものは、生滅を繰り返す。

永久不滅のものなんてないのだ

10年以上前、このお釈迦様の教えを聞いたとき私は
なんてネガティブな考えなんだろうと思った
儚いし、悲しいじゃないか

けれど今になって
お釈迦様はこの考えをポジティブに
捉えていたのだと思う

「ない」ものを「ある」と思い込むことによって
苦しみが生じる

だから変化を受け入れることが
大切なのだと

受け入れることはこの上なく難しいのだけども...














生きることだって永遠じゃないからこそ
輝かしいのかなと思う

死を意識するとき
この”生”をどう生きるかという問題が浮上してくる

この問題は、独りで向きあわなければないものであり
誰かが導いてくれるものでもない
結局行き着く先は”独り”なのである

それが時々重たくて恐くなったりする
でも、この死への漠然とした恐怖感さえもきっと
生きているという実感を与えてくれているのだろう

生があるから死があり
死があるから生がある
私たちは矛盾の中に存在しているらしい
仕事にしても人間関係にしても、だ

随分前に見た
宮崎駿の「風立ちぬ」は教えてくれた。
どんなに辛い状況でも、
矛盾に押しつぶされそうになっても
困難と向き合いながら
精一杯生きていくのが人間らしさなのかもしれないと。

うーむ、生きるって難しい。









白夜ウォーキング【ノルウェー生活】

白夜を歩く。 独りで歩く。 行き先があるわけでもなく 何を求めるのでもなく ただひたすら歩く そこに期待はなく そこに怒りはなく そこに迷いはない 森に入ると私は早足になる 独りがこわいのかもしれない ...

 

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