2016年12月30日金曜日



ノルウェーの文房具事情


”留学する際、文房具はどの程度持っていけばよいのか?”

留学直前に疑問に思う方も少なくないのではないでしょうか。

基本的にノルウェーでは、大学構内の書店で文房具の購入が可能です。
ペン、ノート、ファイル類、ポストイット等基本的に必須品は揃っています。

しかし、日本のように品揃えが豊富なわけではありません。私の住んでいるボード−は小さな街なので、オスロやベルゲンなどの主要都市とは事情が異なるかもしれませんが、文房具にはオプションがあまりなく、クオリティーも低い印象です。

初めて留学した際に、ノルウェーで販売されていた大学ノートを購入。5冊で80NOKと格安でしたが、使ってすぐにノートが背表紙と剥がれてバラバラになってしまいました。同じノートを使っている友達も同じ状態に。ノート自体も結構剥がれやすかったです。

リベンジで次は大学リングノートを購入。
こちらがそのノート。ページが剥がれることもなく、割りとしっかり使えます。


しかし、一つ決定的弱点が・・・・。
そう、裏写りしちゃうんです。 :(


あくまでも、安いノートなので、求めすぎちゃだめですね!

もちろんノルウェーにはしっかりしたクオリティーのノートもあります!
ただ、結構値段が張るんです。
「このノート使いやすそう!」と思って手にとってみると2000円くらいしたり…。
大学ノート以外のものだと大体70NOK以上します。日本の方がクオリティーもコスパも良いのです。

ノートの裏写りなどが気になる方は、日本からある程度ノートを持っていくことをオススメします。

ペンに関しては、とにかく値段が高いです。
日本では100円くらいで売っているPilotのペンも400円以上します。
滲まないペンが優れているという認識があまりないのでしょうか、大学内で配られるボールペンなども結構滲むので手が真っ黒になります。
ペンもある程度日本から持っていくのが吉でしょう。

ノルウェーにない(であろう)文房具




チェックペンです!日本から持っていって利用していたら「へーそれ便利だね」と珍しがられました。赤シートと緑ペン、大学受験以来ほとんど使っていませんでしたが、テスト範囲が広いノルウェーでの試験勉強には一役買いました。



日本にいるうちに買ってしまおうじゃないか


というわけで、私も日本にいるうちに来学期に向けて文房具を購入しました!

買ったもの

  • 方眼ノート
  • Flashcard(100均)
  • Flashcardケース(100均)
  • チェックペンセット(100均)
  • 付箋(紙&フィルム素材)
  • 手帳
  • 硬質カードケースA4(100均)
  • マスキングテープ(100均)
  • クリアホルダー
  • 書きやすいボールペン

フラッシュカードはボードでは見かけないので、ほしい人は持って行くといいと思います(他のヨーロッパ都市では見つかるハズ・・)。



ノートは方眼罫派です。

先学期はこちらのノートを利用しました。エトランジェのダブルリングノートA4サイズ。枚数が100枚と多かったので購入。裏表紙が厚くて頑丈なので気に入っています。ただ、紙厚が少し薄いのと切り取りミシン目がないのがちょっと残念な点。




こちらが来学期に向けて購入した評判のリングノート。ブルー罫線なので、線が煩わしくなくて使いやすそうというのが個人的な意見です。あとは、切り取りミシン目があるのが嬉しい!ですね。前学期、A4のコピー用紙にアイディアをまとめて持ち歩くことが意外と便利なことに気づいたので、このノートならピッと切り取ってコピー用紙代わりに使うこともできそうです。


切り取ったら、レールクリアホルダーにまとめます。このレールクリアホルダーは厚とじA4サイズで、40枚も収納可能です!紙の出し入れと配置変更が簡単なのでかなり使えそう。



お気に入りのモレスキンは手帳として来年も引き続き。ちなみにモレスキンノートは大学の書店に限らずショッピングセンターなどでも売っているので、モレスキンファンはご安心を。



ポストイットはノルウェーでも購入可能ですが、基本紙製なので、透明で折れにくいタイプのものが好きな人は日本から持って行ったほうが良いでしょう。ちゃんちゃん。



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ノルウェー留学前は、文房具の準備を!

ノルウェーの文房具事情 ”留学する際、文房具はどの程度持っていけばよいのか?” 留学直前に疑問に思う方も少なくないのではないでしょうか。 基本的にノルウェーでは、大学構内の書店で文房具の購入が可能です。 ペン、ノート、ファイル類、ポストイッ...

2016年12月26日月曜日










お久しぶりです。
ブログを全く更新せずに1学期が終わってしまいました。
期末試験がやっと終わり、東京に戻って実家でゆっくりしています。

今年の夏からノルウェーの大学Nord UniversityのMaster of Biology and Aquacultureに入学したわけですが、元々学部時代の専攻が異なっていたこともあり、授業についていけるか不安でした。この大学に以前交換留学していた時は、英語でのレポートもほとんどグループワークでやっていたので、正しい書き方が記憶にない・・・というのが正直なところで、恥ずかしい話そんなところからスタートした一学期目でした。


予想以上に少人数のクラス

私と同じ時期に修士課程を開始したクラスメートは22人です。Master of Biology and Aquacultureは、2学期目から研究内容によってAquaculture、Marine ecology、Genomicsの3つの学科に分かれます。
Nord大学への出願時は修論の希望研究内容を提出しなくて良いので、入学して一年間は授業を受けて、ラスト1年で修士論文の研究だとてっきり思っていましたが、実際は入学してからすぐに参加するプロジェクトを決めなくてはなりません。どのプロジェクトに参加できるかはほとんど早い者勝ちです。興味のある研究内容を見つけたら、そのプロジェクトの指導教官に直接話しに行き、研究内容を話し合います。最終的には、契約書にサインをもらい、12月1日までに論文計画書を提出するといった形です。研究が決まり次第、プロジェクトを開始する人もいますし、1年後に始める人もいます。

ざっと見た感じ、クラスメートはAquacultureに進む人が多数でした。ノルウェーは養殖業が盛んなことを考えれば、養殖の学位を持っている方が就職に有利ですし頷けます。ただ、Genomicsに行く人は誰もいない?とか?そんな話も聞きました。
ちなみに一つ上の代はMasterが入学時と比べて半分、10人以下しかいないようで、結構驚いています。

学部生は国際色が豊かな印象がありましたが、Master degreeは交換留学生がいないこともあって、ノルウェー人率がかなり高くなりました。
交換留学時、ノルウェー人のシャイな人柄もありなかなか彼らと交流できなかったので、新しい環境に身を置くことができ嬉しい限りです。
クラスメートの国籍を挙げると、ネパール(2人)、スリランカ、フィンランド、スペイン、イギリス、ナイジェリア、エリトリア、とノルウェー人。日本人は私だけ。前年度までは途上国の人に対しての奨学金があり、中国やロシアからの留学生が毎年いる印象でしたが今年から奨学金制度がほとんどなくなったようで、クラスメートは外国人でもノルウェーに数年住んでいる人がほとんどです。
年齢は20〜30代で、男性は子供を持つ人も何人かいます。男女平等社会のノルウェーは男性でも子育てをするのが当たり前。「極夜のせいで、朝起きれないんだよ〜。」とぼやけば、「子供を作れば、毎晩子どもたちに起こしてもらえるよ。朝は子供がうるさくて寝てられないからね。」とクラスメートからお父さん発言が聞けたりします。


Nord University のマスターコース


Masterは卒業までに120ECTS creditの履修が必須条件です。研究論文は、60ECTSか30ECTS creditかで選択可能。1クラス5~10ECTS credit(大半は10)なので、一学期につき3コースほど履修します。評価は以下の通り。アメリカと比べて少し厳しいみたいです。調べてみると、日本の評価のレベルとアメリカは同じでしたが、感覚的にはノルウェーのCくらい取れれば、日本では優なのでは…?と個人的には思います。ノルウェーでは、みんなの感覚としてCはいいネって感じです。


Norwegian GradeGrade DescriptionUS Grade
AExcellentA
BVery GoodB+
CGoodB
DSatisfactoryC+
ESufficientC
FFailF

http://www.classbase.com/countries/Norway/Grading-System


1学期目はAquaculture ecology、Scientific communication and reasearch methods、Fish physiologyを受講しました。

Aquaculture Ecology




必修のコース。養殖の種類と仕組み、養殖栄養学、養殖業が環境へ与える影響など養殖全般について幅広く学びます。
教授が毎回この授業のためにベルゲンからくボードーまで来る方だったので、一ヶ月に1回ほど集中講義が行われました。1週間毎日4時間から7時間という長時間の講義。日本の大学の講義ならうつ伏せで寝ている生徒が想像できますが、ノルウェーの大学の講義では基本的に誰も寝ません。朝8時から16時までの長い講義は疲れますが、所々10~15分間の休憩とグループディスカッションがあるのでメリハリ良く参加できます。
グループディスカッションのテーマは正確な答えがないようなものが多いです。例えば、養殖業のサステイナビリティーをどのように測れば良いか、またどのようなインディケーターを使うことが可能かといったような問いです。20分間くらいグループで話し合ってまとめて前で発表します。大体、授業中出される問いは授業で触れたことのない質問なのですが、みんなそれぞれ学部時代からの知識を絞り出し考えたりして、様々な意見が交わされます。最初は慣れませんでしたが、回数を経ていくうちに割りと話すことができるようになりました。ノルウェー人は控えめな性格の人が多いので、黙っていれば、「どう思う?」など気を利かせて声を掛けてくれます。


評価の構成


ノルウェーでは最終試験だけでなく、Compound evaluationが一般的です。
Aquaculture ecologyの評価法は、40%がプレゼンテーションで、60%がHome exam。Home examはレポート試験のようなもので、問題が4問出され、2日間で10枚書いて提出するといった形です。ネットを使っても専門書、論文を読んでもいいわけですが、その分論理的に説明する力が求められます。「評価は厳しくて毎年Aの人はほとんどいないんだよ、ハッハッハッ」と教授は笑っておられました。ちなみにプレゼンテーションの評価は20人中2人だけA。私はBでしたが、最終評価はほとんどHome examで決まるので、結果がどきどきです。



Scientific Communication and Research Methods



こちらも必修のコース。R言語を使った統計学と、研究方法や研究倫理について学びます。
日本の学部時代は一応理系だったのですが、なぜ統計学をしっかりやらないで済んだのか、本当に謎です。有意差があるかないか調べないでどのようにレポートが書けたのだろうか…。研究のデザインの仕方だったりグラフの作り方、こういう基本的で重要なことを大学の時に教えて頂きたかった…。

評価の構成


30%は宿題。R言語を使った統計解析の宿題が全部で3回出されました。大体1回10ページほどのレポート。Rstudioでグラフを作ったり有意差のテストをしたりします。評価は厳しくて、全部正解でもAはなかなかもらえません。最初のレポートの評価をもらった時、コメントが「very good」でBだったので教授に理由を聞きに行ったら「誰にもAは与えたくないからです」と言われました。理由になってるのかよくわかりません(笑)結局Aをもらった人は22人中1人でした。
必修のプレゼンテーションもありました。グレードは与えられませんが、受けなければ落第です。11月の始め頃に修士論文の内容についてプレゼンをしました。つまりこの時期には、自ら指導教官を見つけ、研究内容をある程度構成しておかなければなりません。人によっては、まだちゃんと研究のデザインを決めていない人もいましたが、質問もされますし、プレゼンでしっかり話せないと恥ずかしいです。
残りの70%はHome exam。2016年に投稿された論文”Estimating the temporal overlap between post-smolt migration of Atlantic salmon and salmon lice infection pressure from fish farms"の要約とhypothesis, experimental design, experimental execution, statistical analysis, and interpretationを軸にした査読です。
枚数制限などは特になし。3日間以内に提出です。私の場合、試験中に修士論文に関してのミーティングを指導教官と行わければならず(泣)貴重な試験時間が削られてしまいました…。
試験に出されるだけあって、この論文はなかなかひどい内容で、初日は論文を理解するだけで苦しみました。合計11枚書いて提出しましたが、周りの友達も大体10枚くらい書いて提出したようです。
授業で査読に関して説明はあったものの、練習して評価をもらう機会は一度もなかったので、試験が一発勝負です。実力が問われます。



Fish Physiology(水族生理学)




この授業は学部生の授業です。Masterの人は、Marine ecologyの研究に取り組むならEvolutionary genetics、Aquacultureの研究ならFish physiologyを履修するように言われたので、こちらの授業を履修することに。授業は毎週2回2時間ずつ。常にレポートかmultiple choiceが待ち構えている状態なので、勉強のペースを保つことができます。逆に言えば、大変です。
教授は、元々熊の研究をしていた人で、それから魚の研究に移ったそうです。動物好きでかなり熱心な方なので、授業は彼が以前従事した研究の話なども交えて楽しく話してくれます。内容は、魚類の神経系や感覚系、呼吸循環から内分泌系や浸透圧調整、回遊行動、摂餌などについて学びます。

評価の構成


実験+レポートが3回と2回のmultiple choiceが評価の40%に値します。残りの60%は4時間のWritten examです。実験は、サーモンを使って、麻酔、浸透圧調整、ストレスについての実験を行いました。レポートは一度評価をもらい、1週間以内に訂正して再評価されたものが、最終評価になります。私の場合は、英語でしっかり実験レポートを書くのがほぼ初めてでびびっていたので、かなり時間を掛けて3回とも10枚ほど書きましたが、それぞれ一発でAをもらうことができました。参考文献は約25報ほど。ちゃんと時間をかけて書けば、ある程度の評価はもらえると思います。間違っていれば、レポートを添削したフィードバックがもらえるので、改善すべき点がわかって勉強になります。Written examは、授業で取り扱ったものすべてが範囲です。試験時間は4時間で、問いはオープンクエッション方式です。範囲は広いものの、難易度はそこまで高くないと思います。


まとめ


一学期目は、忙しくてあっという間に終わってしまいました。平日も土日も勉強漬けの4ヶ月間でしたが、その分、英語での論文の書き方や、勉強法などが身になったと思います。まだまだ未熟ですが、いいスタートが切れてよかったです。1月からは毎日指導教官と一緒に実験+他のコースの受講という形になります。さらに忙しくなるかもしれませんが、研究に取り掛かることができるのでワクワクしています。クラスメートも同じ状況下で協力し合いながら勉強できるので嬉しい限りです。

ノルウェーの大学院進学を考えている方の参考になればと思い、授業内容を書いてみました。Nord Universityの雰囲気が伝われば幸いです。



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ノルウェー大学院(理系)一学期目を振り返って【ノルウェー留学】

お久しぶりです。 ブログを全く更新せずに1学期が終わってしまいました。 期末試験がやっと終わり、東京に戻って実家でゆっくりしています。 今年の夏からノルウェーの大学Nord UniversityのMaster of Biology and A...

2016年6月20日月曜日


ゴミ箱は宝箱?ダンプスター・ダイビングとは。

 タイトルを見て驚いた人もいるでしょうが、ノルウェーでの留学中、私はゴミを食べて生活していました。とは言っても腐っていたり、汚れているものを食べていたわけではありません。衛生的に悪いものではなく、包装紙やラップに包んであるもの、缶詰などをスーパーのゴミ箱から漁って利用していました。多くは、賞味期限切れで捨てられた食材でしたが、驚くことに賞味期限が一年以上先の缶詰なども含まれていました。野菜はそもそも消費期限がついていないし、自分の目で食べられるかどうかを判断すればいいのです。


ゴミ箱から拾ってきた食べ物

 このように、廃棄物をゴミ箱から拾ってきてそれを利用する行為は、ダンプスター・ダイビング(Dumpster Diving)と呼ばれています。回収するものは食品に限りません。日常用品や、家具なども含まれます。ヨーロッパやカナダ・アメリカでは盛んに行なわれており、中にはダンプスター・ダイビングで拾ってきたガラクタを修理してリサイクルショップで売る人もいるそうです。
 一見、ホームレスなどの貧困層が行なっているのではないかと思われがちですが、実際は中産階級の人が多く、職業を持つ人がほとんどです。


ダンプスター・ダイビングをしている若者たち

フリーガン、という生き方 


 では、何の為に行なっているのでしょうか?

 もちろん、経済的には食費が浮くという利点もありますが、ただそれだけではありません。

 ダンプスター・ダイビングは、社会運動の一つであり、フリーガニズムと呼ばれるライフスタイルに基づいています。 フリーガニズムとは、「フリー(無料・自由)」と菜食主義を目指す(ビーガン)を掛け合わせて作られた造語です。フリーガニズムを実践している人々はフリーガンと呼ばれ、彼らは大量生産・大量消費・大量廃棄型の社会を批判する立場から、廃棄物の回収・再利用を生活の一部に取り入れ、無駄を減らしていこうといった考え方を持っています。さらに、倫理的・非人道的な事業を行なう企業や環境破壊、動物虐待に結びつく商品の購入を出来るだけ控えるということも一つの目的となっています。

 悲しいことに世界では飢餓で苦しんでいる人々が存在する一方で、先進国では毎年大量の食品が捨てられています。

 国連世界食料計画によれば、現在世界でおよそ8億500万人の人々が、健康で活動的な生活を送るために必要な栄養を摂取できていない。その一方で、毎年廃棄される食料は13億トンにものぼり、この量を半分に減らすだけで、世界中のすべての人に食事が行き渡る、と報告されています。

 先進国に運ぶ食料のために、生産の段階で大量の化学肥料や農薬が使われ、運送でも燃油が過剰に利用されます。どれだけ無駄なエネルギーが利用され、地球環境に負担をかけているのでしょうか。

 フリーガニズムは、こうした現在の大量生産・大量消費社会へのボイコットであり、意思表示の手段の一つであるとも言えます。


環境を身近なものとして捉える


 環境問題は、規模が大きく様々な問題が絡み合っているゆえに非常に把握しにくいと言えます。さらにその情報は、無味乾燥な言葉や数字として訴えかけてくるので、実感しにくく、それに基づいた行動も理性を必要とします。

 正直私も「食べ物がもったいない」という単純な理由から始めてみました。しかし、この活動をしていくうちに、信じられないほどの量の食べ物が捨てられているということを身にしみて感じ、現在のフードシステムに疑問を持ち始めました。私は東京生まれ、東京育ちの身なので、大量消費の生活に慣れて育ってきましたが、今までどれだけ自分が受動的に、そして無意識的にモノを買ってきていたのかを思い知らされると同時に、「消費のあり方」を考え、「意識的な買い物」をするようになりました。

 Nord大学の生態学の講義で、教授が言っていた印象的なメッセージがあります。

「君たちは、先進国という豊かな国に生まれてきていて、消費者として商品を選ぶことができる立場にいるんだ。商品を買うということはその企業をサポートするということ。自分一人の力なんてたかがしれていると思うかもしれないが、そんなことは全くなくて、募金をするよりもずっと効果的な意思表示なんだ。企業は消費者がいてこそ成り立つんだからね。その自覚を持って日々行動してもらいたい。」


 環境問題、貧困問題、なんだか難しい話のようですが、一人一人のライフスタイルの小さな変化こそが社会に変化をもたらすのではないでしょうか。そんなことを考えさせてくれる契機となったダンプスターダイビング。賛否両論あると思いますが、「消費のあり方」を考えるきっかけになるのではないでしょうか?





参考動画

 トリストラム・スチュアートは、15歳から食料廃棄物の問題に取り組み始めたフリーガニズム実践者の一人です。TED TALKでのプレゼンテーション「世界食料無駄捨て事情」は、私がフリーガニズムを知るきっかけとなりました。



留学中、フリーガニズムを実践している人々や、スクウォッターと呼ばれる都市中心部の空き家に公共的な観点で住み着いている人たちに出会ったり、ビーガン・ベジタリアン、ローフード生活を体験してみるなど既成概念を突破するようなことを色々試してみました。また他の記事で、まとめていきたいと思います。

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留学中ゴミを食べて生活していたって話【ノルウェー留学】

ゴミ箱は宝箱?ダンプスター・ダイビングとは。  タイトルを見て驚いた人もいるでしょうが、ノルウェーでの留学中、私はゴミを食べて生活していました。とは言っても腐っていたり、汚れているものを食べていたわけではありません。衛生的に悪いものではなく、包装紙やラップに包...

2016年6月16日木曜日


/////
2 years...It's been two years since I went there...
Time flies by,
Memories forever.
試験期間が終わり、景色の美しいMjelleへピクニックをしに行った。
それももう2年前の話だ。







2年前…。
早いようで、遅いような…振り返ると不思議な感覚になる。

ノルウェーでは新しい環境・新しい情報だらけの中で過ごしてきたわけだから、正直疲れることも多かったし、自分への苛立ちや葛藤などの障害を乗り越えなければならなかった。

勉学とディスカッションに参加するための情報収集や自分へのケア(笑)を必死にしていたら1年間本当にあっという間に終わってしまった。
だから夏にまた同じ場所で、しっかりとスタートを切れるのは本当に嬉しいことだなあと。
もちろんこれからまたたくさんの壁に打ち当たるけど、心の準備はできていると思う。

1回目の留学中、ノルウェー・留学・環境問題についてなどなど、インプットした情報をアウトプットをしようと思いつつほとんどできなかった。リアルタイムでは無いけれど、これから過去の話も少しずつしていきたいと思う。








6月のノルウェーはおっとりしてしまうほど美しい。暗い冬の日々から、あっという間に白夜へ移っていくこの時期は、夜中でも鳥のさえずりが聞こえ、人々は誘われるように外へ出て行く。風も心地よく、毎日十センチほどぐんぐん伸びていく植物には誰でも感動することだろう。気温は15度前後でそれほど暖かくもないが、街に出れば半袖で日光浴を楽しんでいる人たちが多数。芝生には、ビキニを着て日光浴する女性まで現れる。「ノルウェーにビキニなんてとんでもない」と言わず、夏に訪れる際には持っていくのもいいかもしれない。人生に一度きり?の芝生日光浴を楽しむチャンスだ。

ああ、夏のノルウェーが待ち遠しい。
入国したら、サバ釣り、ブルーベーリー・マッシュルーム狩りの時期である。
今まではジャムを作らなかったけど、今年は摘んだブルーベリーでぜひ作ってみたい。マッシュルーム狩りは少し毒が恐いので、もし詳しいノルウェー人に出会えれば連れて行ってもらおうかななどと妄想している。

出国まであと一ヶ月ほど…準備をさっさとしなければ。
Ha det! ////
























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Mjelle

///// 2 years...It's been two years since I went there... Time flies by, Memories forever. 試験期間が終わり、景色の美しいMjelleへピクニックをしに行った...

2016年6月9日木曜日


夏から2年間Nord Universitetに大学院留学することになりました。Master Degree of Biology and Aquacultureに在学します。前回のノルウェー留学から12月に帰国して、すぐに進学を決めたのですが大学院入学申請は1年後の12月。それから待ちに待ってやっと4月末合格通知をもらいました。本当に嬉しかったですが、それよりもほっとした気持ちの方が大きかったです。大学を卒業してからでないと進路がわからないという状況にあり、不安でしょうがない日々が続きました。今そういう状況の方はあと一踏ん張り、頑張ってください。

 さて、合格通知が届いたらすぐに滞在許可申請に取りかからなければなりません。


 私自身滞在許可の申請は今回が3回目となります。1回目は半年間High North Program奨学生(1学期分)兼交換留学生として在ノルウェー日本国大使館での申請、次学期も奨学生としてビザが更新できたのでBodøで行ったビザの更新が2回目の申請になります。


 今回は初めて大学院生の正規生として、さらにSelf-financedの生徒としての申請のため必要な書類も前より少し多く手間取りました。ノルウェー留学に関しては情報が少なく不便な面があるので、これから留学する方の助けに少しでもなればと思い、滞在許可申請の手続きの流れをまとめてみました。



Admission Letterを受け取ったら…

 まずSøknadswebでオファーを受け入れます。Nord Universitetの場合、Admission Letterを受け取ってから2週間以内に行なわなければ、入学許可は無効となるようなので注意が必要です。


滞在許可申請手続きの流れ
 
 次に、ノルウェー入国管理局(UDI)のホームページに行き、滞在許可に必要な書類を調べます。
 私の場合は大学院留学なのでStudy permitを選びます。自分の国籍と申請を行なう国を選択すると、申請の流れが出てきます。


①必要な書類のチェックリストをコピーし、書類を集める。
②Application Portalで登録を行い、ビザ申請手数料(3200NOK/約42000円)を払う(2016年5月)。
③大使館で書類の提出を行なう。


必要な書類リスト
 ①のチェックリストは以下のようになっています。

UDI(https://www.udi.no/en/checklists-container/studies-au-pair/checklist-student/?c=jpn)より

 ・パスポートとパスポートのコピー⇒簡単

 ・カバーレター⇒Application Portal 登録後、メールで受け取る。
         サインするだけ。
         親のサインが必要なので、親と別居してる人は面倒。

 ・パスポート用写真2枚⇒白の背景と書いてありますが、青でも大丈夫でした。

 ・申請手数料支払済書類⇒Application Portal登録後、Receiptを選択、印刷。

 ・入学証明書的なもの⇒大学から送られてきたAdmission Letter

 ・ノルウェーに滞在するための十分な費用があることを証明できる書類⇒面倒。詳しくは下(自己資金の証明)。

 ・自分が住む場所を証明する書類⇒住居が確保されていなければなりません。多くの場合、受け入れ先教育機関からの入学許可書で保証されています(在ノルウェー日本国大使館より)。つまり、入学許可証があれば大丈夫。ただ、私の場合はすでにアパートの契約書があったのでそれを提出しました。アパートの申請については別の記事にまとめます。

 ・チェックリスト⇒チェックを埋め、サインするだけ。



Application Portal

 チェックリストを埋めるにはApplication Portalの登録が必須です。早めに登録しましょう。一度に記入しなくても情報は保存されるので、記入できない部分があっても安心です。登録の際に必要な情報は自分のパスポートの情報、家族の情報などです。家族全員の名前と誕生日を埋める枠があるので準備をしておきましょう。
 ノルウェーでの住所も記入しなければならないのですが、私自身1回目の申請の際はまだ住所が未確定の状態だったので大学の住所を書いた気がします。わからない場合は、大学に問い合わせてみてください。
 全ての情報の記入が終わると、手数料支払い手続きへ進みます。3200NOKかかります。なかなか痛い出費です。
 登録完了のメールを受け取ったら、大使館に電話して、書類提出の予約を取りましょう。メールでの問い合わせだと返事が非常に遅いので、電話がオススメです。メールは数週間待っても結局返ってきませんでした。






 ちなみに大使館のホームページをよく見てみると、
オンライン手続き支払いの手続きをしてから14日以内に申請者が来館されない場合、その金額が決済サービス業者(DIBS)に返金されます。
という表記があります。そのことに気づかず、支払いから2週間以内に大使館に行くことができなかったのですが、メールで問い合わせたところ次のような返信がありました。
手続は無事に登録されているため、心配なくそのまま書類を提出してください。14日後の決済サービスは返金手続などだけと関係があります。
つまり、2週間以内でなくても大丈夫ということだと思います。実際、オンライン支払いをして一ヶ月後に大使館に行きましたが、問題ありませんでした。



面倒な手続き(自己資金の証明)


 ノルウェー留学をする際、あちらでの生活費が全て奨学金で保証されていない限り、十分な資金があることを証明しなければなりません。以下、ノルウェー大使館より。
資金についてはノルウェーの受け入れ先教育機関、またはノルウェーの銀行の本人名義の預金証明書によって証明してもらう必要があります。日本またはその他の外国銀行の証明書は受け付けられません。申請者がノルウェーで銀行口座を開設するのは多くの場合不可能だと思われます。この場合にはノルウェーの受け入れ先教育機関に連絡して、その機関の預金口座(デポジットアカウント)に送金する方法を尋ねてください。受け入れ先の教育機関で資金を有している旨の保証書を発行してくれます。受け入れ先の教育機関が発行する入学証明書に、資金保有を保証する内容が既に記載されている場合は、別途証明書を提出する必要はありません。 (”滞在許可”在ノルウェー日本国大使館)

 毎年、UDIが必要な資金を決定します。2016年は103,950NOK(約137万円)でした。私はノルウェーに銀行口座を持っていたので、自分の口座に送金し、Bank statementをコピーして大使館に持っていきました。ただし、DNB BANKの場合、Bank statementが月ごとに更新されるので注意が必要です。

海外送金(ノルウェー)

 大学の預金口座に送金する人も通らなければいけない道ですが、海外送金が面倒でした。手数料が高く、数週間、着金しなければ1ヶ月以上かかってしまう可能性のある海外送金。銀行(三井住友)に行けば煙たがれ、着金しなかった場合責任は取れないので、記入する事項に関するアドバイスはできませんと突き放されるといった調子でした。他の手段で手数料が割安なオンライン銀行なども調べましたが、まだビザを取得してない(ノルウェーの住所がない)ことを考慮すると利用が難しかったため、今回は銀行送金を行いました。ノルウェーの銀行に関することは自分で全て調べなければならず、ノルウェーの銀行に電話して確認しました。

 三井住友銀行でかかった手数料は、
海外送金手数料
関係銀行手数料
合計6500円です。送金手数料に数万円かかったという友達もいたので、正直安いと思いました。ただ、着金しなかった場合もう一度同じ手数料を払わなければならないそうです。あれだけ脅された?のにも関わらず、着金は当日に完了していました。

ノルウェーの銀行には支店がない…?

 ノルウェーに口座を持っている人は少ないと思うので、マメ知識として書きますが、ノルウェーの銀行には支店という概念がありません。そもそも、支店のコードが存在しないことも知らなかったので、海外送金の際に記入しなければならない支店の欄に何を書けばいいのかわかりませんでした
 私はDNB Bankの口座をBodøの支店で開設し利用していますが、電話で問い合わせたところ、DNB Bank本店(オスロ)の名前とアドレス(ネットに書いてあるものと少し異なっていました)を書けばいいとのことだったので、そこで落ち着きました。私の推測によると、IBAN、SWIFTコードに従って記入すればよいと思います。心配であれば、銀行に直接電話して問い合わせるのがよいでしょう。

ノルウェー大使館訪問

 UDIへの提出書類が全て揃ったらあらかじめ予約しておいた日時にノルウェー大使館へ行きます。大使館は広尾にあるので、関東圏に住んでいない方もわざわざ東京を訪問しなければなりません。大使館での手続きは書類を提出するのみなので、15分程度で終わります。後は結果を待つのみ!
 こちらに書いてありますが、滞在許可がおりるのはいつかわかりません。基本的にビザを持たないままでの入国になります。入国後の手続きについては以下の通りです。







  • ノルウェー入国後、1週間以内に現地警察署にて居住カード交付の手続きを行ってください。
  • 後日、現地警察署より、登録した住所宛に居住カードが郵送にて届きます。
  • (在ノルウェー日本国大使館)


    片道航空券での入国

     ビザを持たず片道航空券で入国する際には、空港でストップがかかる可能性があります。入国する実際、私の友達はノルウェー留学する際に航空会社に止められ、渡航許可が出されるまで時間がかかったそうです。ノルウェー大使館によると、今まで一人だけ足止めされた方がいるそうですが、ビザの手続きの流れを証明するものが特になく、心配であれば航空会社にあらかじめ連絡を取っておくことを勧められました。ちなみにノルウェー大使館のホームページには、
    • 滞在許可が切れる時点でノルウェーを離れる意思がなければなりません。ただしノルウェー入国前に日本への帰国のためのチケットを購入しておく必要はありません。
    と書いてあるのでこれを見せれば済む話かもしれません。


    まとめ
     ノルウェーは、まだマイナーな留学先であるためネット上での情報が少なく、常に直接大学や機関側に質問する姿勢が必要です。メールでの問い合わせは、返信が遅い場合があるので、電話での質問が手っ取り早くお勧めです。大抵のノルウェー人は英語を話すことができます。ノルウェー語ができない方でも、始めに「英語で対応をお願いします」とお願いすれば問題ありません。ビザの取得には時間が掛かるので早めに動き出しましょう。

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    ノルウェービザ申請手続きと海外送金【ノルウェー留学】

    夏から2年間Nord Universitetに大学院留学することになりました。 Master Degree of Biology and Aquacultureに在学します。前回のノルウェー留学から12月に帰国して、すぐに進学を決めたのですが大学院入学申請は1年後の12月。...

     

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