列車にゆられ、ボードから最初の目的地トロンハイムへと向かう。白夜のため、列車ではブランケットとアイマスクが渡される。隣の人はすやすやと寝ていたが、私はというと美しい景色をぼーっと眺めているうちに10時間の列車旅は終止符を打った。少し重い体と荷物を持ち上げ、街へと繰り出す。朝の8時だ。そのわりには人がいる。
トロンハイムはノルウェーの中心部に位置する、ノルウェーで3番目に大きな都市。ノルウェーの最初の首都でもある。そうだ、私が住んでいる街ボードーとは規模が違う。トロンハイムにいる間、何回も違う国にいると錯覚してしまう事があった。朝8時に人がいても、別におかしくはないのだ。
駅からの眺め |
ふらふら歩いていくとニーダロス大聖堂にたどり着いた。ニーダロス大聖堂は、トロンハイムの中心部に位置する。かつてノルウェーのヴァイキング王であったオラーヴ・ハーラルソンが戦いで殺された後、彼のお墓として建てられたそうだ。北ヨーロッパ最大のジュ巡礼地になっていたことも。教会は彫刻が細かく刻まれていて雄大。正面から見て右側の面はその迫力に思わず息を飲んでしまうほどだった。
この迫力はなかなかすごい。 |
よく見てみると、聖人たちの彫刻が。 |
少し歩くと近くに可愛いお家が並んでいる。これらの木造の建築は以前船着き場として利用されていたそうだ。現在はリノベーションを経て住居や、レストラン、ホテルになっている。
京都にある舟屋をふと思いだす。古いって味があっていい。
自転車のプロ?のように見えるが、 ノルウェーではこの様な格好は珍しくないように思う。 |
なんだか騒がしくなってきたかと思うと、大通りでFestivalが行われていた。これまたBodøではなかなかないない光景。メインステージではアーティストが演奏していた。自分の中のノルウェーのイメージと今目の前にしてる光景のギャップに、嬉しいような、悲しくなる様な複雑な感情が湧いてきた。笑
「僕のサラダうまそうだろ〜」とドヤ顔のぼーや。典型的なノルウェー人の特徴である”青い目と金髪”がとっても綺麗。そんなことを両親に言うと「私たちは金髪でも青い目でもないんだけどねえ。不思議よね。」と顔を合わせてハハハと笑っていた。
天気がいいのもあるのかな。ノルウェー人たちが自分の知っている彼らよりずっとハッピーに見えた。そんなトロンハイムであった。
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旅が始まったのでたくさん更新しようと思っていたけれど、やっぱり文章にまとめるって本当に大変で、全然追いつきませんでした。 もはや、行った国々についてのことや人から聞いた事についての情報集めで精一杯の状態。まず、もっともっと一般人として、いや地球人としてのの教養を身につけないという焦りと、日本語をもっと勉強しないといけないと感じました。
特に普段はあまり身近に感じない戦争の事を今回の旅ですごく身近に感じたし、別にこれは他人事なんかではなくて、自分たちにも起こりうる事。常に当事者意識していないといけないなと感じました。ポーランドのアウシュビッツ収容所は最後に訪れて本当によかった。
決して、大げさなんかではなくて、今回の旅で、地球の美しさに心から感動し、人の美しさに鳥肌が立った。それでも悲しい現実は存在する訳で、人間のきたなさを目の当たりにし、心を痛め、さらに自分を見直すきっかけにもなりました。
旅では色々ことが起こりすぎて、全部は書ききれないけれど、一部だけでも書けたらと思います。
素敵な人々に出会えた事、無事帰って来れた事、すべてに感謝です。
ありがとう。
route
*Trondheim, Norway
*Copenhagen, Denmark
*Negev desert, Israel (working at the vineyard)
*Tel aviv, Israel
*Dead sea, Israel
*Jerusalem, Israel
*Istanbul, Turkey
*Izmit, Turkey (working at the organic farm)
*Cappadocia, Turkey
*Budapest, Hungary
*Slovakia (hitchhiking)
*Krakow, Hungary (Auschwitz concentration camp)
*Oslo, Norway
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